予防歯科の重要性を感じていらっしゃる方でも、ご自分のお口のリスク(虫歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。
予防処置ですから、お口の環境が悪くなる前に定期的に行いくことにより、健康なお口の状態を保つことができます。
あまり知られていませんが、実は初期の虫歯は痛みを感じませんし、歯周病も歯が揺れてくるまで気づかないことが多いのです。ですから、痛みが出たり、歯が揺れたりして歯科医院に訪れると、予想以上に治療期間がかかることはよくあります。
当院では治療終了後、3ヶ月ごとのメンテナンスをお勧めし、リスクの少ない方には間隔も少しずつ長くしながら、皆様のご負担が少なくなるように進めていきます。
歯周病や虫歯の原因は、プラークです。このプラークは、丁寧なブラッシングによって、大部分を取り除くことができるのです。つまり、適切なブラッシングを続けることで、歯周病を予防することができるのです。
それだけではありません。程度の軽い歯周病であれば、ブラッシングで治してしまうことも可能です。
丁寧なブラッシングは歯周病予防の基本です。
そして歯周病にかかり、歯科医師に治療を受けたあとでも、ブラッシングを行えば、再発を防ぐことができます。最も大切なのは、何よりも「自分で歯周病を防ぐ」という意思であって、歯科医は、患者様のお手伝いができるだけなのです。
◇早期発見、早期治療に必要なリコール
治療したあと、3ヶ月から6ヶ月の一定期間が経ってから再び診察することをリコールといいます。
リコールは、症状が改善されているのか、また新たな病気にかかっていないかを確認するためにぜひ必要です。リコールのときは、病状の確認ばかりでなく、ブラッシングの大切さを改めて認識したり、プラークや歯石がたまっている場合には、スケーリングも行っています。
長期的に見ると、リコールを行っている人と行わない人では、歯を失う確率に大きな差が出てきます。
◇ご自身の口腔サポートをしてくれるかかりつけ医を見つけましょう。
自覚症状のあるときには何でも相談できる歯科医、また定期的にチェックを受けられる歯科医を持てば、歯周病や虫歯を未然に防ぐことができます。
歯科治療で注意しなければならないのは、一旦治療を始めたら、症状が改善したからといって、途中で中断しないことです。結果的にもっと悪化させてしまう場合もあります。
何でも相談できるかかりつけ医を見つけることが、予防歯科では大切になります。